歯周病の検査

歯周ポケット検査

歯周ポケットの診査は、歯周病の進行状態を評価するために必要な検査で、直視できない歯肉の内側の炎症や歯石の有無、歯根の形態などを確認することができます。

歯周プローブという器具を歯周ポケットに挿入(プロービング)して、歯周ポケットの深さ(mm)や出血の有無などを調べます。

歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。

歯肉炎は仮性ポケット(歯肉ポケット)が2~6mm、軽度歯周炎は歯周ポケットが3~5mm、中等度歯周炎は4~7mm、重度歯周炎は6mm以上になります。

また、プローブを歯周ポケットの中に軽く挿入した時の出血の有無(BOP)で炎症の程度を判断します。

エックス線検査

エックス線検査で歯槽骨や歯の状態を調べます。歯周病で骨が溶けている部分を確認することができます。

デンタルエックス線写真は、歯や歯槽骨の状態が詳しく分かる撮影法ですが、1枚の写真には3~4本の歯しか写らないため、すべての歯を調べるために10枚ないし14枚のエックス線写真撮影が必要になります。

パノラマエックス線写真では、上下すべての歯、顎の骨、顎関節、上顎洞など、口の中だけでなくその周囲まで全体的に調べることができます。

歯周病治療では、細かい部分を詳しく調べられるデンタルエックス線写真と同時に、広範囲を調べられるパノラマエックス線写真を撮影する場合もあります。

歯肉の診査(口腔内写真撮影)

歯肉の状態やプラーク・歯石の付着状況を観察することで、口腔内環境や歯周病の進行状態を確認することができます。

歯周病の口腔内では、歯肉が赤く腫れたり、歯肉からの出血や膿が出たり、プラーク(白~黄色)や歯石(黄色~茶色)が付いています。

歯周病治療の各ステップで口腔内写真を撮影することで、現在の状態や治療の効果を判断することができます。

歯の動揺度の検査

歯のぐらつき度を診査することで、歯周組織の破壊の程度を判断します。ピンセットで歯の動揺度(0度~3度)を調べます。

歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶けて歯のぐらつきが大きくなります。

動揺度 0度:正常
動揺度 1度:前後にわずかに動く
動揺度 2度:前後左右に動く
動揺度 3度:前後左右上下に動く

歯周病細菌検査(BML検査)

BML社の高精度の歯周病細菌検査で、約2週間で歯周病のリスク判定を行うことができます。

歯周ポケットや唾液の中の細菌を採取して、PCR-インベーダー法または、インベーダー法により細菌を定量的に検査します。

歯周病関連菌である、A.actinomycetemcomitans、P.gingivalis、P.intermedia、T.forsythensis、T.denticola、F.nucleatumを検査することができます。

歯周病細菌検査(バナペリオ)

バナペリオは、プラーク(歯垢)中の歯周病菌の有無を調べて、歯周病になるリスクを判定することができます。

約5分でリスク判定ができる簡易的な歯周病細菌検査です。

歯周病関連菌であるP.gingivalis、T.denticola、T.forsythiaの3つの菌を検査します。

プラークの染め出し

歯周病治療の基本は、歯や歯の周りの汚れを取り除き、清潔に保つようにすることです。

歯周病になっている方は、毎日の歯磨きでしっかり磨いているつもりでも磨けていないことが多いため、プラーク(歯垢)の染め出しにより、磨けていない部分をチェックします。

歯の表面が赤く染まった部分がプラークが残っている磨けていない部分になります。

プラークコントロールレコード(PCR)

歯周病治療の過程でプラークの染め出しを行い、プラークの磨き残しを表すプラークコントロールレコード(PCR)という記録をとります。

プラークコントロールレコードは、1本の歯の表面を4部位に分けてプラークの染め出しで赤く染まった部分を記録し、プラークの磨き残しの割合(%)を計算したものです。

歯周病治療では、プラークコントロールレコードが20%以下になることを目標とし、20%以下を維持できるようにします。

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