インビザラインでは抜歯は難しい⁉

マウスピース矯正インビザラインでの抜歯治療は難易度が高いといわれる理由は、抜歯によって歯の移動量（特に歯根の移動量）が大きくなることと、歯根のコントロールが装置の特性上難しいことの2点です。

ワイヤー矯正では、歯にブラケットを直接接着して常時ワイヤーで歯根をコントロールしながら歯を移動させますが、マウスピース矯正は、着脱式の透明なマウスピースで歯冠をつかみながら移動させるため、歯の形態に左右されるうえ、一定の矯正力を持続的にかけることが構造上できません。
そのため、抜歯矯正のように歯根の移動量が大きくなるケースでは、歯根をしっかり移動させるための最適かつ持続的な矯正力が不足しやすく、さらに装置の特性上、マウスピースがたわんだり、歯が抜歯スペースに向かって傾きやすい構造になっています。

そして、歯が大きく傾いてしまうと、マウスピースでのリカバリーに時間がかかったり、時間をかけてもマウスピース矯正では上手く改善できない場合もあり、インビザラインでの抜歯矯正は難しいといわれる理由となっています。

当院ではインビザラインによる
抜歯矯正が可能です!

五十嵐歯科室では、マウスピース矯正インビザラインによる抜歯矯正治療を行っています。

当院の院長 五十嵐は、他のインビザラインドクターに治療のポイントを伝える役割を担っているインビザライン・ファカルティ（公認講師）であり、院長自らが診断、治療計画クリンチェックの立案、治療経過の管理を行っています。
さまざまな状態の患者さまを治療するという医療の性質上、100％治療計画通りにできるとは言えませんが、かなりの高い確率で計画通りに抜歯矯正治療を進めることができていますので、安心して治療を受けていただけます。

治療期間が極端に長くなっているケースは、治療が計画通りに進まず、追加のマウスピース製作（追加アライナー）の回数が多くなっている可能性があります。症状によって異なりますが、治療期間が2年前後であれば概ね治療が順調に進んだといえます。治療が計画通りに進むと、治療期間が1年半前後、あるいはさらに短期間で治療を完了できる可能性もあります。

治療後の仕上がりについては、左右両側から撮影された口腔内写真で、奥歯が上顎の歯1本に対して下顎の歯2本が咬み合った「一歯対二歯咬合」で上下間が隙間なくしっかりかみ合っていること、前歯が後方に、奥歯が前方に過度に傾いていないこと、上下前歯のかみ合わせが過度に深くなっていないこと、前歯の正中がお顔の正中と合っていることなどが、良好な治療結果の判断基準になります。