目次
インビザラインで
失敗しないためには?
失敗例と失敗を回避する方法を解説
インビザラインは世界100ヵ国以上、
累計で1,640万を超える人が
利用している
マウスピース矯正です。
歯並びの乱れを快適に矯正できることから、その人気は年々高まっていますが、決して万能な治療法でありません。インビザラインも医療の一種である以上、失敗するリスクを必ず伴うものです。ここではそんなインビザラインの失敗例と失敗を回避する方法についてわかりやすく解説します。
インビザラインの失敗例7選
インビザライン矯正では、
次に挙げるような原因で失敗することがあります。
シミュレーション通りの
効果が
得られなかった
効果が
得られなかった
インビザライン矯正では、クリンチェックと呼ばれるデジタルシミュレーションにより治療計画を立案します。歯列矯正のスタートからゴールまでのプロセスを3Dアニメーションで確認できるのですが、さまざまな要因が重なることで、シミュレーション通りの効果が得られないことがあります。歯並びや歯の形、歯茎や顎の状態、矯正診断、治療目的と治療ゴールの設定、クリンチェック治療計画の正確さ、マウスピースの装着方法や装着時間、通院頻度や通院時の調整・チェック体制など、治療結果に影響する要因はたくさんあります。シミュレーションと大きく異なる治療結果になれば、インビザライン矯正が失敗したと感じる方もいらっしゃいます。
歯茎が下がった
歯列矯正では、出っ歯やでこぼこの歯並びを限られた狭いスペースの中で揃えていきます。歯茎や顎の骨がもともと薄い場合は、歯を並べていく過程で歯茎が下がる・歯が長く見えるといった症状が現れることがあります。マウスピース矯正によって歯並び自体はきれいになっても、歯茎が下がったり、ブラックトライアングルのような歯と歯の間に目立つ隙間が生じてしまうと“インビザラインが失敗に終わった”と感じる方もいらっしゃいます。
噛み合わせが悪くなった
歯並びと噛み合わせは、同じものではありません。歯並びがきれいに揃って見た目が良くても、上下の歯列でしっかり噛めないことがあり得るからです。歯列矯正では当然、歯並びだけでなく噛み合わせも理想的な状態にすることを目標としますが、何らかの理由で歯並びだけ美しくなり、噛み合わせが悪くなってしまうこともあります。これはインビザライン矯正の失敗例といえます。
非抜歯治療で
出っ歯になった
出っ歯になった
インビザラインを含めたマウスピース矯正は、一般的に抜歯治療よりも非抜歯治療が向いているとされています。特にインビザラインは、ワイヤー矯正や他のマウスピース矯正と比べて、奥歯を後ろに動かす治療(臼歯遠心移動)が得意なため、歯の間を削る処置(IPR)と組み合わせることで、従来は抜歯と判断されたケースでも非抜歯で治療が行われることが多くなりました。重度の叢生などの非抜歯治療では、診断や治療計画、マウスピース装着時間などに問題があると、治療前よりも前歯が前に出てしまうことがあり、インビザライン矯正が失敗したと感じる方もいらっしゃいます。
理想的なスマイルに
ならなかった
ならなかった
歯並びの美しさを判断する時に、笑った時の歯の見え方は重要です。上唇と下唇の間に上の前歯の大部分がきれいに並んで見えており、上の前歯の真ん中(正中)とお顔の正中が一致し、上の前歯の下側のラインが下唇のラインと揃っている(スマイルアーク)状態が理想的なスマイルです。上の前歯が半分以上見えない、歯茎が目立つ(ガミースマイル)、前歯の正中が左右にずれている、前歯が傾いている、口角に黒い影が大きく見える(バッカルコリドー)などの状態を、理想的なスマイルではないと感じて矯正結果に満足できないと感じる方もいらっしゃいます。
矯正中に虫歯・歯周病を
発症した
発症した
インビザラインに代表されるマウスピース矯正は、装置が着脱式であることから、固定式のワイヤー矯正よりも虫歯・歯周病リスクが低くなっています。それでも適切なケアが行えていないと虫歯や歯周病にかかることがあり、結果として矯正を中断しなければならなくなります。ケースによっては、治療計画が破綻してしまいますので要注意です。
歯の後戻りが起こった
インビザライン矯正で歯の移動(動的治療)が完了した後は、リテーナー(保定装置)を装着してきれいに揃った歯並びを維持していきますが、数ヶ月経過して歯の後戻りが起こった、というケースは珍しくありません。主に、保定期間中のリテーナーの未装着や装着時間の減少によって生じるトラブルです。また本来抜歯が必要なケースを非抜歯で過度な歯列拡大により治療を行った時や、非抜歯治療が適切なケースを抜歯治療で行った時も後戻りが起きやすくなります。矯正後の後戻りは、マウスピース矯正に限らず、すべての歯列矯正に共通して伴うリスクです。
インビザライン矯正の
失敗を回避する方法
インビザライン矯正の
経験豊富な
歯科医師を選ぶ
経験豊富な
歯科医師を選ぶ
インビザライン矯正は、インビザライン導入コースを受講した歯科医師が在籍する医院であれば治療を行うことができる矯正法です。そのため、多くの歯科医院がインビザライン矯正に対応していますが、治療を担当する歯科医師の技術・知識・経験には雲泥の差があります。当然ですがインビザライン矯正の経験が浅い歯科医師が治療を担当すれば、失敗するリスクも高まります。
インビザライン矯正で良好な治療結果を得るためには、治療を担当する歯科医師が、インビザライン矯正の技術・知識・経験が豊富であること、相談時に治療方法や治療期間について具体的に説明してくれること、類似する治療例を示してくれること、治療について質問や相談がしやすく希望などを汲み取ってくれること、などを参考に歯科医院を選ぶことが大切です。
そこで着目していただきたいのが「インビザライン・ファカルティ」と「インビザライン・プロバイダー」です。
POINT
インビザライン・ファカルティとは?
インビザライン・ファカルティとは、米国アライン・テクノロジー社公認の講師の資格で、日本全国の全インビザラインドクターの中でわずか0.2%以下の約20名がファカルティ(指導医)として認定されています。
インビザラインの診断や治療技術、治療経験などについてセミナーを通して他のインビザラインドクターに伝える役割を担っております。これは米国アライン・テクノロジー社およびインビザライン・ジャパン社が、ファカルティに認定した歯科医師のインビザライン矯正の知識や経験、技術、資質などを高く評価している証といえるでしょう。
インビザライン・ファカルティが担当であれば、安心して治療を受けていただけます。
インビザライン・プロバイダーとは?
インビザライン・プロバイダーとは、年間の治療契約数に応じて米国アライン・テクノロジー社から認定されるランクで、ブロンズから始まり、上位になるとプラチナやダイヤモンドといった称号が与えられます。これは歯科医師や歯科医院のインビザライン矯正の経験を見分ける上でわかりやすい指標といえるでしょう。
しかしながら、多数の歯科医師が在籍している歯科医院や、複数の分院を展開している大手の医療法人などは、症例数を合算して標榜できるため、必然的に症例数が多くなり上位のランクに認定されますが、実際の担当医の知識や経験が乏しくランクと乖離しているケースも見られます。
そして、インビザライン・プロバイダーは、治療経験(治療完了数)ではなく、あくまでも治療契約数の評価となります。つまり、インビザライン治療を開始してから日が浅く、治療経験(治療完了数)が少なくても、低価格の矯正費用であったり、広告宣伝による集患力があったり、本来全体矯正で治療すべき症例を短期間・低価格の部分矯正で治療できると提案したりすれば、必然的に治療契約数が増加するため、上位のプロバイダーに認定されてしまいます。
また、1人の歯科医師がインビザライン治療を1年間で適切に行える症例数には限度があるため、対応可能人数を超える多数の治療契約が原因で丁寧な治療計画の立案や適切な処置がなされず、良好な治療結果が得られていないケースも少なくありません。さらに、多数の治療実績(実際は治療契約数)で最上位級プロバイダーだと宣伝する医院で、突然の閉院や民事再生の事案が複数起きていますので注意が必要です。
そのため、インビザライン・プロバイダーのランクはあくまでも一つの指標として考え、歯科医師やスタッフの応対、質問への回答内容、類似の治療例のクオリティー、歯科医院の雰囲気などから総合的に判断することが大切です。
マウスピースの装着時間・
装着方法を厳守する
装着方法を厳守する
インビザラインのマウスピースは、1日20~22時間装着することで適切な矯正力を発揮します。装着時間を守れない日が続くと、歯が計画通りに動かず、矯正そのものが失敗に終わってしまうため要注意です。また、マウスピースの装着時もチューイというゴムを噛んでマウスピースを歯列にしっかりフィットさせることが大切です。マウスピースが歯に確実にフィットしていないと、装着時間を守っていても歯に矯正力が伝わりません。インビザライン矯正で失敗・後悔しないためにも、マウスピースの装着時間・装着方法は厳守するようにしましょう。
歯とマウスピースのケアを
しっかり行う
しっかり行う
インビザラインは、食事と歯磨きの際に取り外すことができる装置を用いることから、比較的ケアしやすい矯正法です。装置に食べかすが詰まることはなく、歯磨きも普段通りに行えます。そこで注意が必要なのがマウスピースのケアです。歯をしっかり磨けていても、マウスピースのケアを忘れたり、怠ったりすると汚れがたまっていきます。
インビザラインのマウスピースは、5~10日程度で新しいものに交換するため、多少汚れても問題ないだろうと考える方も少なくありませんが、それはとても危険なことです。マウスピースの内側で歯垢や歯石が形成され、虫歯・歯周病のリスクが上昇するからです。虫歯や歯周病の発症によってマウスピース矯正を中断しないためにも、歯とマウスピースのお手入れは徹底するようにしましょう。
保定処置まで完結させる
インビザライン矯正でも、ワイヤー矯正同様、保定処置が必要となります。アライナーによる歯の移動が終わったからといって、通院をやめたり、保定処置を省いたりすると歯の後戻りが生じます。ですから、アライナーによる動的治療が終わった後も歯科医師の指示に従って保定処置を完結させてください。そうして初めて美しい歯並びを維持することが可能となります。
トラブルや
違和感が生じたら
すぐに担当医に連絡する
違和感が生じたら
すぐに担当医に連絡する
矯正中は、いろいろなトラブルに見舞われることがあります。例えば、マウスピースを破損してしまったり、アタッチメントが外れてしまったりするトラブルは誰にでも起こり得ます。また、矯正装置による痛みや違和感などが生じた場合も含め、疑問や不安に感じることがでてきたらすぐ担当医に相談しましょう。もしかしたらお口の中や装置に深刻なトラブル発生しているかもしれません。そうしたトラブルを放置すると、インビザライン矯正が失敗に終わるだけでなく、お口に重大な症状をもたらすこともあります。
まとめ
SUMMARY
今回は、インビザライン矯正で失敗する原因や対処法・予防方法について解説しましたがいかがだったでしょうか。インビザライン矯正で失敗しないために最も重要なのは、知識や経験、診療実績が豊富で、真摯な姿勢で丁寧な治療を行う歯科医師を見つけることです。その歯科医師の指示のもと、矯正を進めて行けば、理想に近い治療結果が得られることでしょう。新宿駅から徒歩1分の五十嵐歯科室であれば、インビザライン・ファカルティであり、ダイヤモンド・プロバイダーの院長が診療を担当いたしますので、失敗のリスクを限りなくゼロに近付けられます。